家族新聞をAIで書くとき、話していないことは足さない

架空の材料と原稿を比較する図。公園で赤い葉っぱを三枚拾い、帰ってからノートにはさんだという材料だけで文章を整え、発言や気持ちは追加しない。

家族向けの新聞をつくって使っています。予定だけでなく、過ぎた日の出来事も記事にして残せるものです。

この文章は、ただ短く要約されればよいとは思っていません。何をして、どんな場面だったか。材料にあるつながりを、少しゆっくり読める文章にしたい。でも、読み物らしくするために、家族が言っていない名言まで生まれてしまうのは困ります。本人の知らないところで、急に名言製造機になる笑。

そこで大事にしているのが、聞いた材料と、紙面に載せる原稿を分けて持つことです。

材料を残し、文章の根拠に戻れるようにする

記録の記事では、話された元の材料を残し、記事ごとに見出し・本文・引用(誰の言葉か)・要点を分けて扱います。元の材料は原稿と一緒に残しているので、AIに整えてもらった本文を、あとから元の話と見比べられます。

文章を整えるのはChatGPTとの会話で、新聞アプリは材料や原稿の保存と紙面づくりを受け持っています。

次は、説明用につくった架空の材料です。実際の家族の記録ではありません。

公園で赤い葉っぱを3枚拾った。
帰ってから、ノートにはさんだ。
本人の発言や、その時の気持ちは聞いていない。

これなら、「公園で拾った赤い葉っぱは三枚。帰ってから、その三枚をノートにはさんだ」と書けます。二つの行動をつなぎ、読む呼吸をつける。材料の範囲でも、箇条書きとは違う読み方になります。

一方、「うれしそうに拾った」「大切な宝物ができた」「また行こうね、と話した」は、この材料だけでは書けません。自然に読めることと、実際にあったことは別です。気持ちや発言が大事なら、聞いてから足します。

埋めたいのは紙面。でも、空白を事実で埋めない

新聞には、文字がちゃんと入った密度もほしい。だから材料が少ない時は、まず「どこで何をしたか」「そのあとどうしたか」など、記事に必要な場面を確かめます。わからない答えは、わからないまま扱います。

文章を豊かにする余地と、聞かなければ書けない部分を分けるため、編集の指示にも境目を置いています。

扱い具体例
材料の範囲で整える文の順序、長短、明示された行動同士のつながり
確かめてから書く本人の気持ち、正確な発言、わからない時刻や出来事
訂正の対象を絞る時刻の修正で、無関係な記事の言い回しまで変えない

一言だけ直したい時に、全文がいい感じに書き直される必要はありません。本人が書いた随筆や実際の引用も、いつもの文体へ勝手に揃えない。それぞれの文章に、書いた人の言葉があるからです。

保存項目を分けても、事実確認は残る

元の材料・本文・引用を別に保存するだけで、AIの追加を自動で見抜けるわけではありません。紙面に載せる前には、出来事や発言が材料にあるかを人が確認します。分けて持つのは、その確認をしやすくするためです。

アプリなしで試すなら、メモを「聞いたこと」と「載せる文章」の二段にするだけでも始められます。読み返した時、元の話に戻れる。引用したい言葉が曖昧なら、かぎ括弧をつけずに状況を書くか、本人に聞く。

家族の何気ない出来事も、読んで面白い記事にしたい。その面白さを、実際にあったことの中から探す。この新聞の文章づくりでは、そこを丁寧にやりたいと思っています。

新聞全体の話は、家族の情報を、新聞にしてみたにまとめています。

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