本業の合間にも、つくりたいものがあります。ひとつ作った経験が次の制作にも生きるように、AIと開発するときの判断を残しています。前に何を選び、どんな条件で選んだのか。それを取り出せる仕組み自体も、作りながら育てているところです。
本業で関わってきたナレッジマネジメントの経験を、個人の開発にも持ち込んでいます。自分の開発を仕事や事業にも育てたい。そのためにも、経験を次に使える形にしていきたいと思っています。

一つの結論に、選んだ条件を添える
たとえば「保存先から成功が返ったら、保存済みと表示する」という判断。共有先への反映が必要なメモと、通信できない場所で使う個人メモでは、求める結果が違います。後から読んだ自分が選び直せるように、結論と一緒に前提や確認した範囲を残します。
以下は、記録の書き方を示す架空の例です。実際のアプリの検証結果ではありません。
きっかけ:アイデアを保存する画面で、「保存できた」といつ表示するか迷った。
候補:①ボタンを押した直後に表示する。②保存先から成功が返ってから表示する。
選んだ理由:まずは②。再読み込みしても残ることと、画面の表示を一致させたい。待っている間は「保存中」と表示する。
検証状況:設計案のみ。未実装・未検証。通信失敗時に完了表示が出ないこと、再読み込み後に内容が残ること、連打で重複しないことを確認する予定。
再利用条件:通信先への保存が必要で、完了を誤認すると困る画面。待ち時間が長い場合や、端末内で先に保存できる場合は、別の設計を検討する。
次の制作で使うときは、この条件と目の前の条件を比べる。合わなければ選び直し、その理由をまた残す。一件の記録を、次の判断につなげるための使い方です。
また迷いそうな判断を残す
AIとの会話には、試案や言い直しも混ざっています。そこから、また迷いそうなことや、捨てた理由を忘れると同じ案に戻りそうなことを選びます。採った案、見送った案と理由、確かめた範囲。失敗があれば、起きた条件と分かったことも残します。
一度きりの文言調整なら、通常の変更履歴で足りることもあります。記録を書く時間や、次に読み返す負担も含めて、どこまで残すかを考えています。
仕組みの工夫を、一つずつ
この記録を支える具体的な工夫は、三つの記事で紹介しています。NotionとGitHubの分担では置き場所を、判断を使える条件では選び直す境界を、複数AIの意見と検証では何を確かめたと言えるかを扱います。
これは現在の運用方針です。手戻りが何割減ったかなどの効果は、まだ測れていません。次の制作で実際に判断を取り出して、何が役立ち、どこを考え直したかまで追っていきたいと思っています。
この場所については、GAJU LABの紹介記事へ。
